料理王国C.E.Oの食日記
料理王国C.E.Oの食日記
料理王国社C.E.O尾尻氏の食に関する日記を通じ、C.E.Oの為になるグルメ情報を「接待」という観点からお店の紹介、選び方、接待時に気をつけるべき食事のマナー、または部下と食事をする際の楽しみ方などを啓蒙して行くコミュニティです。
尾尻 津典氏経歴
1952年東京都出身。中央大学法学部在学中に、英国ケンブリッジ大学に留学。帰国後、経済学部経済学科を卒業。大日本印刷株式会社にて18年間勤務した。イギリス留学を契機に、ホテルやバー、レストラン、アフタヌーンティー等の研究を開始。現在、『料理王国』を企画発行する株式会社料理王国社、医療情報誌『集中』を発行する株式会社集中出版社両社の最高経営責任者。
『料理王国』は1994年の創刊以来、『食』を文化として捉え、質の高い確かな情報を発信する媒体として信頼と実績を誇っている。料理王国社が中心となって立ち上げた社会貢献活動『子供の食育』推進フォーラム(実行委員長 日野原重明 聖路加国際病院理事長)では、会長兼事務局長として、食の安心・安全の提唱を続けている。また、食材や各種商品のブランディングプロデューサーとして、全国の食品メーカー、農水産物の生産者、飲食店舗の販促・広報に関するコンサルティングを行い高い評価を得ている。
<連絡先>株式会社料理王国社
担当/松井 美穂
郵便番号105-0014東京都港区芝3-1-15 芝ボートビル10階
TEL.03-3453-4343 FAX.03-3453-4344
コメント
先日、表参道の「うかい亭」で、某年金基金の運用責任者、仏系金融会社社長とともに食事をする機会があった。このメンバーでの会食は年に数回行っているが、店選びはいつも「自称グルメ」を公言する仏系金融会社社長に任せていた。この食事会はそもそも、仏系金融会社社長が年金基金運用責任者を接待するという趣旨なのだが、訪問する店や料理は、接待される側のそれではなく、接待する金融会社社長の好みで選んでいた。
お客様を接待する際は、お客様の食や酒の嗜好や、健康状態などをさりげなくチェックし、負担にならないよう配慮するのが常識だ。しかし、金融会社社長は大のステーキ好きで、彼が選ぶ店はいつもステーキや鉄板焼きの店であった。前回彼が選んだ銀座の某ステーキ店は、料理人がお客の目の前で肉を焼くパフォーマンスは良かったが、皿に盛られた肉は硬いばかりでなく、中が冷たい(レアというレベルではない)というありさまで、メンバーは言葉も出なかった。
次の店を決める際、ついに接待される側の年金運用責任者から「待った」がかかり、せっかく『料理王国』のC.E.O.がメンバーにいるのだから、次の店選びは彼に任せようということとなり「うかい亭」に伺わせていただいた次第だ。現在、都内近郊に十数店舗を展開するうかい亭だが、どの店舗でも常に確かな味とサービスを享受することができる。また、45年という長い歴史をもつうかい亭だが、特筆すべきはメニューの研究開発を欠かさず、味を向上させる努力に余念がないということだろう。メニューの開発会議は定期的に行われ、大工原正伸社長自らが出席し、試食を欠かさないという。担当するシェフや料理人にとっては毎回胃の痛くなるような会議だろうが、知らず知らずのうちに研鑽を積んでいることにやがて気づくだろう。今回食したあわびのステーキとサーロインステーキはまさに絶品で、火加減ひとつとっても鍛錬のあとがうかがえる。客の目の前で繰り広げられる料理人の手さばきを見ながら料理を待つのはまさに至福のひとときであり、年金運用責任者が満足したことは言うまでもない。


